【レポート】AWS Summit Tokyo 2017:データベースの近代化:シンプルなクロスプラットフォーム、最小のダウンタイムで実現するクラウド移行 #AWSSummit
2017年05月30日(火)〜2017年06月02日(金)の計4日間に渡り、グランドプリンスホテル新高輪 品川プリンスホテル アネックスタワーで行われている『AWS Summit Tokyo 2017』。
当エントリでは2017年05月31日に行われた『データベースの近代化:シンプルなクロスプラットフォーム、最小のダウンタイムで実現するクラウド移行』に関する内容をレポートしたいと思います。
- AWS Summit Tokyo 2017 セッション資料・動画一覧 | AWS
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セッション概要
当セッションの登壇者及び概要は以下の通りです。
John Winford
Sr. Technical Program Manager, Database Migration Service
Amazon Web Services, Inc.
セッション概要:
AWS Database Migration Service は、オンプレミスや Amazon EC2 上のデータベースから Amazon RDS, Amazon Redshift, Amazon Aurora, Amazon DynamoDB などへ最小のダウンタイムで移行するためのサービスです。本セッションでは、同一エンジン(例:PostgreSQL から PostgreSQL)や異種エンジン間(例:Oracle から Amazon Aurora)での移行手法について解説します。また、Oracle や SQL Server から MySQLや MariaDB, Aurora など、また各種 DWH から Amazon Redshift へスキーマを移行する工数と時間を削減する Schema Conversion Tool についても解説します。
セッションレポート
以下、セッションレポートです。
クラウド(RDS)の利点
- オンプレミスからのRDSへの移行
- 数クリックですぐにプロビジョニングできる
- 複数データセンターにまたがるクロスリージョンレプリケーションを標準でサポート
- ディスク暗号化やバックアップ等の運用機能も簡単に設定できる
- フルマネージドサービスにより運用負荷軽減
クラウドへの移行
- 理想
- ユーザに対して透過的にデータ移行
- DBエンジン間の移行、商用DBからOSS DBに
- 課題
- ダウンタイムを最小化したい
- 有償製品はコストが高い
- DMS/SCTの紹介
- AWSが提供するデータ移行ツール
- DMS/SCTを利用することで、クラウドへのデータ移行のほとんどの課題を解決できる
どんなときにDMS/SCTを利用するのか?
- どんなケース
- Modernization(商用DBからOSS化)
- Migration(移行)
- Replication(レプリケーション)
- SCT
- DBのModernization
- DWHのModernization
- DMS
- アプリ移行
- DB移行
- DBアップグレード
DMS/SCTの仕組み
- DB移行プロセス
- スキーマを変換またはコピー
- SCT
- ネイティブツール
- データを移動
- DMS(DB)
- SCT(DWH)
- スキーマを変換またはコピー
- SCTの機能
- Assessment Report
- アプリケーションのコードをチェックしてSQL修正
- 完全無料
- DMSの機能
- レプリケーションインスタンス作成
- ソースDBとターゲットDBに接続
- 移行対象のテーブル、スキーマ、データベースを選択
- データ同期されたらアプリケーションを移行
- DMSの特徴
- テーブル単位でレプリケーションインスタンスが移行を行っている
- レプリケーションインスタンスには、t2とc4インスタンスを使える
- 継続的なレプリケーション(CDC)が可能
拡張機能
- 移行元DBが複数なものを、1つの移行先DBにまとめることができる
- 複数のMySQLを1つのAuroraにまとめるケースなど
- 逆に1つの移行元DBを、複数の移行先DBに分割して移行することも可能
- DBエンジン間の変換、S3へのエクスポート
- SCTクライアント
- 新しいDBエンジンをサポート
- mongoDB
- DynamoDB
利用事例
- Trimble
- Oracle->RDS for PostgreSQL
- SCT利用
- DMS CDC
- Expedia
- RDL for MySQL -> Aurora
- DMS CDC
- 120TB, 2years
- Flipboard
- RDS for MySQLをClassic VPCからVPCに移行
- ダウンタイムなし
- shaadi.com
- 3500万人の利用者
DMS/SCTを利用できるケースまとめ
- アプリ移行
- Classic-> VPC
- Oracle->OSS
- 異なるDBエンジン間のデータ移行、リードレプリカ
- クロスリージョン転送
- レプリケーションなど
まとめ
DMS開発マネージャから、DMS/SCTの詳しい説明を、最新機能を含めて詳しく説明してもらうことができました。AWSとしてもかなり力を入れていて新機能のリリースが続いているサービスでもあるので、今後も注目しつつ、データ移行では積極的に利用していきたいと思います。資料が公開されれば、更新したいと思います。